ジャズっておっさんのやるもんだべ

ポップス、ロック、フュージョンとひととおりこなしてきたおいらが、そのまま音楽を続けていたら最終的にやりたいと思っていたのはジャズだった。
その理由はジャズこそが現代音楽理論の体系の基礎となっているからだ。
クラシックは別として前述のような音楽をやっている人なら避けては通れないコードやスケールなども全てジャズから派生している。
しかし残念ながらおいらのジャズに対する知識は悲しいほど少なく、つい最近……というか「スウィングガールズ」を見るまでビ・バップのようにインプロビゼーションインタープレイに終始する音楽こそがジャズだと思っていた。
A列車で行こう」や「イン・ザ・ムード」は知っていたのに、そういうスウィングジャズが立派なジャズの一分野であることを考えようともしなかったのである。
東京ディズニーランドで散々デキシーランドジャズやラグタイムを聴いていたのになぁ。
自分の集中力の無さを恥じると同時に、アドリブビシバシのフュージョン小僧だったがゆえに偏った先入観に強く支配されていたことに今更ながら気がついた。
モード奏法もフリージャズも楽理的に素晴らしいのは理解できても、要は聴いていても「何やってるのかわからない」というのがネックになり、憧れの4ビートの世界にはついぞ足を踏み入れなかった。
しかし「スウィングガールズ」のおかげでやっと高い敷居がはずれ、ジャズというものを楽しんで聴けそうだ。