BSE その1

BSE、いわゆる狂牛病のことです。
正式名は“牛海綿状脳症”といい、「ボヴァイン・スポンジフォーム・エンセファロパシィ(Bovine Spongiform Encephalopathy)」の略です。
プリオンという細胞タンパク質の異常体によって起こるとされている病気です。
詳しい原因はわかっていませんが、本来草食であるはずの牛に他の牛の骨を砕いた牛骨粉をエサとして食べさせる習慣が定着してから見られるようになった症状です。
この病気にかかった牛は脳がスポンジのようにスカスカになり、運動不能に陥った上にほぼ100%死亡してしまいます。
病気の潜伏期間が3〜7年と長く、生後2年以内の子牛の発症例はほとんどありません。
もちろんこの牛を食べると人間にも感染し、ヤコブ病にかかってこれまたもれなくあの世に行くことができます。
ニュースでも散々取り上げていますのでご存知の方も多いと思いますが、今アメリカがロクに検査もしない牛肉の輸入再開を圧力をバンバンかけながら日本にせまっております。
ところが狂牛病対策に関する日本・アメリカ両国の実情はあまりにも不透明で、実のところ一般消費者は本当のところを知らされていないのです。
何回かにわけてこの狂牛病問題を取り上げてみたいと思います。