日本語ってむずかしいよな

豊島由佳梨】田中直美(ドラムス)役
常にむしゃむしゃと食べ物を口に運びながらダイエットに励む女子高生……こんな誰でも思いつくありふれたキャラ設定だが、とぼけた雰囲気とオカッパ頭のカツラが観る側にそんな嫌味な突っ込みをさせないほど抜群の存在感を示していた。
なによりも役者素人の豊島がぼそっと喋る言葉の1つ1つにこれほどのインパクトを与えるとは!
矢口監督の言う「奇跡の出会い」をまさに実感できた。
スウィングガールズ」役者陣の中の敢闘賞を差し上げたい。
サイドストーリー「休日」もおいらのお気に入り。
そしてドラムス、素直に上手いっす。


関根香菜】渡辺弘美(ギター)役
常にガムをくちゃくちゃ噛みながら鋭い眼光でにらみつけるロック少女弘美、こんな娘にリアルで会ったらマジ怖いってば。
拓雄もビビッてたが、おいらもできれば友達にはなりたくない。
しかし由香と共にダメジャズバンドに我慢してつきあったり、中古楽器の修理を下げたくない頭を下げて昔のバンド仲間に頼んでくれたりと実は義理人情に厚い優しい娘なんだと思わせる展開が結構好きだったりする。
でも一度ギンギンにディストーションのかかったソロフレーズを思う存分弾かせてあげたいと思うのは、彼女に対する同情というよりいつかストレスがたまって爆発するのを恐れての発散のためなのは、やはり怒ると凄く怖いんだろうなという腰抜け精神からきてるんだけどね。


水田芙美子山本由香(ベース)役
弘美同様常に怖い顔で睨みを利かせているロックベーシスト。
演じる水田がなかなかの美人でファンも多いが、おいらはあのアンニュイな喋り方とインタビューやコメントなどのぶっちゃけ気味の内容がどうにも肌に合わなくて思いが入らない。
しかしベースプレイは頑張ってるな。
メキシカンフライヤーのランニングベースなどは全盛期のおいらでもリズムタイトに弾くのは苦労しただろう難物。
ピッキングはなかなかのもの、ピッチカートは音のつぶを揃えましょう、スラップは修行が足りん!、っておせっかいベーシストからのいらぬアドバイス
これから女優として頑張っていくようだが、竹中直人が惚れ込んだその個性がどう花開いていくのか楽しみですな。